前々走の未勝利で初勝利を挙げたレミージュ(ユーザー提供:かみふくさん)
未勝利、エリカ賞と連勝中のレミージュ(牝3、栗東・松永幹夫厩舎)が、きさらぎ賞(3歳、GIII、中京芝2000m)で重賞初制覇を狙う。
激走に次ぐ激走で穴党を喜ばせてきた。前々走の未勝利は8番人気だったが、先団から抜け出して快勝。この走りがフロック視されたのか、続く前走のエリカ賞でも13頭立ての11番人気だったが、今度は鮮やかな逃げ切り。単勝は1万7060円、3連単269万4130円の大万馬券を提供した。
クラシック出走は一族の悲願でもある。同じく松永幹夫厩舎に所属していた半兄ティルナノーグは新馬、紫菊賞とデビュー2連勝を決めたが、その後の重賞戦線で賞金を加算できず。全姉シャンドフルールも2歳のうちに2勝を挙げたが、クラシックのステップレースで涙を飲んだ。また、いとこのスマートリアンもチューリップ賞が5着、スイートピーSが2着。惜しくも優先出走権に一歩届かなかった。
牝馬が勝てば15年ルージュバック以来、8年ぶり4回目の快挙。相手強化で今回も人気薄は必至だが、変幻自在のレースぶりで再び波乱を呼び、春の大舞台に駒を進めたい。