◆第73回東京新聞杯・G3(2月5日、東京競馬場・芝1600メートル)
冬の東京マイル重賞には近年の傾向で特徴的な点がひとつある。2019年から毎年のように、3勝クラスを勝った馬が必ず連対を果たしていること。19年1着
インディチャンプ(元町S)、20年2着
シャドウディーヴァ(常総S)、21年1着
カラテ(若潮S)、22年1着
イルーシヴパンサー(ノベンバーS)。
カラテ以外の3頭は大きな上がり目も期待できる4歳馬という点も注視したい。
最近は、この時期に
トップレベルのマイラーが中東遠征(2月サウジアラビア、3月ドバイ)を視野に入れるケースが増えてきたことに加え、過密日程で挑むタイプが極端に少なくなり、春のG1シーズンを万全の状態で迎えたい有力馬にとっては”冬眠”の時期に充てるケースも目立つ。これらの背景により、条件クラスからでも優勝を狙えるというストーリーが実現可能になっているのではないだろうか。
今年の出走馬を見ると、前走で条件クラスを勝ち上がった馬は
インダストリアだけ。半年ぶりだった12月末のカウントダウンS(中山・芝1600メートル)をクリアしたばかりだが、3歳時はNHKマイルCで0秒4差の5着に迫った実力も見逃せない。直近4年間で3勝クラスVから参戦した7頭の結果は【3103】。
パワーアップしてきた
リオンディーズ産駒が待望の重賞タイトルをつかむか。