クロスケにとって最後の勝利となった黒潮盃(撮影:高橋華代子)
2018年の黒潮盃の勝ち馬クロスケ(大井・柏木一夫厩舎)が現役を引退しました。柏木調教師のお話では、1月26日に大井競馬場で実施した準重賞ウインタースプリント(13着)の後、両前脚の副管骨を骨折をしていることがわかり、現在は栃木県の小山乗馬クラブに移動したそうです。
クロスケは2017年4月21日に大井競馬場からデビューし、柏木健宏騎手とのコンビで新馬戦から4連勝。2018年のクラシック戦線は3冠すべてに出走し、東京ダービーは3着。
8月に実施した3歳馬による黒潮盃は、笹川翼騎手にエスコートされ優勝し、念願の重賞ウイナーの仲間入りをしました。2019年1月からはJRAの水野貴広厩舎に移籍するとリステッドやオープン特別でも好走し、2020年11月からは再び大井所属として走り続けました。
「重賞も勝ってくれて忘れられない馬です。小さいのに根性もあって夢中になって走る馬でしたね。ここまでよく頑張ってくれました」と柏木調教師。
クロスケという愛らしい名前で、多くのファンに親しまれました。お疲れ様でした! 第二の馬生も幸せに過ごせますように。
【クロスケ】
8歳牡馬
馬主:助川啓一様
生産:大狩部牧場様(新冠町)
父:キャプテントゥーレ、母:フェニックスワン、母父:ブライアンズタイム
58戦6勝2着5回3着4回
(取材・文:高橋華代子)