前々走の常総Sを制してオープン入りを決めたレッドランメルト(ユーザー提供:めろそさん)
小倉大賞典(4歳上・GIII・小倉芝1800m)はディープインパクト産駒に要注目だ!
どちらかといえば広く、直線の長いコースに適性があるディープインパクト産駒だが、小回り小倉の小倉大賞典でも存在感を発揮している。産駒は延べ26頭が出走して[3-5-3-15]の勝率12%、複勝率42%。20年には3頭出走で1着カデナ、2着ドゥオーモ、3着ジナンボーのワンツースリーフィニッシュを決めるなど、産駒が出走した10年のうち7年で、少なくとも1頭が馬券に絡んでいる。
今年はサトノエルドール(牡7、美浦・国枝栄厩舎)、レッドベルオーブ(牡5、栗東・藤原英昭厩舎)、レッドランメルト(牡4、美浦・国枝栄厩舎)の3頭が出走予定。他に除外対象だがスーパーフェザー(セ8、栗東・渡辺薫彦厩舎)、プライドランド(牡7、栗東・高野友和厩舎)も登録している。
とりわけ主役はレッドランメルトだ。昨夏から1勝クラス、2勝クラス、3勝クラスと3連勝。前走の中山金杯は不利な8枠から、道中で前に壁を作れなかったことでタメが利かなかったが、それでも0秒3差の6着。重賞初挑戦で悲観する内容ではなかった。過去4勝のうち3勝を挙げる1800mへの距離短縮はプラスなので、タイトルに手が届いていい。
同じく“レッド軍団”のレッドベルオーブも潜在能力は一級品。全く折り合いが付かないのでチグハグなレースが続くが、今回と同じ小倉芝1800mでは昨夏に小倉日経オープンを逃げ切っている。自分との戦いに勝てれば、当時の再現があっていい。サトノエルドールは休み明けの前走・白富士Sが久々に見どころのあるレース。良績のある小回りに替わって、さらに前進を期待したい。