12日、札幌競馬場で行われたクイーンS(3歳上牝、GIII・芝1800m)は、柴田善臣騎手騎乗の2番人気{horse=2003102338:アサヒライジング}(牝4、美浦・古賀慎明厩舎)が、スムーズに先手を取ると、道中一度も先頭を譲らず、直線に向くとさらにひと伸びし、好位から伸びた6番人気イクスキューズに1.3/4馬身差をつけ快勝した。勝ちタイムは1分46秒7(良)。さらにクビ差の3着には最後方から差を詰めた5番人気ディアチャンスが入った。1番人気のアドマイヤキッスは4着。
勝ったアサヒライジングは、父ロイヤルタッチ、母がJRA1勝のアサヒマーキュリー(その父ミナガワマンナ)という血統。05年9月のデビューから2戦目で勝ち上がると、続くサフラン賞(500万下)も連勝し、初の重賞挑戦となった阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)でも5着に健闘した。昨年はアネモネS(OP)を制したほか、桜花賞4着、オークス3着、秋華賞2着などGI戦線で活躍し、初の海外遠征となったアメリカンオークス(米G1)でも2着に好走。今年に入ってからの2戦は精彩を欠く走りが続いていたが、前走のヴィクトリアマイル(GI)では9番人気ながら2着に入っており、今回が11回目の挑戦での重賞初制覇となった。通算成績16戦5勝(うち海外1戦0勝、重賞1勝)。
鞍上の柴田善臣騎手は、ショウナンタレントで制したフラワーC(GIII)に続く今年のJRA重賞3勝目で通算74勝目。管理する古賀慎明調教師は、昨年3月の開業以来初の重賞制覇。また、ロイヤルタッチ産駒もJRA重賞初制覇となった。