【中山記念予想】“冬の中山巧者”に注目すると見えてくる激走馬は?

2023年02月25日 08:05

ラーグルフは冬の中山巧者だ(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規

 私は気象予報士という職業を生かし、季節馬激走予想を行っています。まずレース当日の気温を12度未満の「寒」、12度以上18度未満の「涼」、18度以上25度未満の「暖」、25度以上30度未満の「暑」、30度以上を「酷暑」とした5段階区分けし、配当妙味のある季節馬を特定。

 さらにJRAの馬場発表をもとに馬場状態を解析、分類します。それらの独自情報を活用し、それぞれの気候・馬場に合った穴馬を抽出。ここでは、過去10年の気候成績から激走馬の傾向を分析。当日気候レベルを想定し、激走が期待できる馬を抽出しました。

 当日は晴れますが、気温は低く予報では最高気温11度とまだ寒さは続きます。

 ここでは過去10年の気候成績を中心に、激走注目馬を抽出していきます。

・過去10年の人気別成績
・1番人気馬【3-0-0-7】
・2番人気馬【4-2-2-2】
・3番人気馬【2-1-2-5】
・4番人気馬【0-3-1-6】
・5番人気馬【1-2-0-7】
・6番人気馬【0-1-2-7】
・7番人気〜【0-1-3-59】
(過去10年の気候 寒:7回 涼:3回)

 1番人気は3勝と信頼度が低いのに対して、2、3番人気が安定。

 激走馬は過去10年で7頭、勝ちはないが2・3着が多い。

〇注目ポイント
1.激走馬7頭中4頭が寒の中山重賞〜準OPで連対実績あり。

13年 8人気3着 シルポート(12年 中山記念 2着)
17年 8人気2着 サクラアンプルール(16年 美浦S 1着)
   7人気3着 ロゴタイプ(15年 中山金杯 2着)
21年 7人気3着 ウインイクシード(20年 中山金杯 2着)

2.激走馬7頭中5頭が重賞で勝利実績あり。

13年 8人気3着 シルポート(12年 マイラーズC)
17年 7人気3着 ロゴタイプ(16年 安田記念)
18年 6人気3着 マルターズアポジー(17年 関屋記念)
19年 6人気2着 ラッキーライラック(18年 チューリップ賞)
20年 6人気3着 ソウルスターリング(17年 オークス)

3.激走馬7頭中6頭が4コーナーを1〜2番手から馬券内に入っている。

                  通過順
13年 8人気3着 シルポート     1-1-1-1
17年 7人気3着 ロゴタイプ     1-1-2-2
18年 6人気3着 マルターズアポジー 1-1-1-1
19年 6人気2着 ラッキーライラック 2-2-2-2
20年 6人気3着 ソウルスターリング 2-2-2-2
21年 7人気3着 ウインイクシード  2-2-2-1
・勝ち馬の寒成績10年間合計[17-11-3-18] 複勝率63%!

〇激走注目馬
・ラーグルフ
前走、寒の中山金杯で勝利、
ホープフルSでも3着と冬の中山巧者。

・スタニングローズ
フラワーC(涼)で勝利、
秋華賞は先行して後続を抑え込む。

・ヒシイグアス
寒[5-1-0-0]、
一昨年中山金杯と当レースを連勝

(文・三宅誠)

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