涙する息子の池添謙一(左)から花束を受け取る池添兼雄師(撮影・亀井 直樹)
池添兼雄師はレース最終日の阪神に3頭、中山に1頭の布陣。残念ながら勝利を挙げられなかったが、指揮官はやり遂げた表情だった。最後のレースは中山12Rの
メイショウヨシテルで14着に終わった。
花束贈呈式で感極まったのは池添兼師ではなく花束を渡す側の息子・謙一。涙をこらえきれず、父から頭を
ポンポンと撫でられる場面。最後は騎手、関係者、家族に囲まれ、記念撮影が続いた。
池添兼師は「こんなことをされたらジンと来る。寂しい気がしないでもないね。何も言うことはありません。いい調教師人生が送れました」と感謝の言葉を口にして競馬場を後にした。