昨年1月の引退式でのラヴズオンリーユー(ユーザー提供:あきをさん)
一昨年のBCフィリー&メアターフなど、国内外でGIを4勝したラヴズオンリーユー(牝7、父ディープインパクト)が27日、初仔となるエピファネイア産駒の牡馬を出産。DMMドリームクラブが同日、発表した。
これまでに日本には多くのBC覇者が種牡馬として導入されてきた。古くは89年クラシック覇者のサンデーサイレンス、96年ターフ覇者のピルサドスキー、最近では16年スプリント覇者のドレフォン、19年ターフ覇者のブリックスアンドモルタルが有名どころだろう。
一方、種牡馬ほどの知名度はないかもしれないが、母になるために日本にやってきたBC覇者も多く、その多くはノーザンファームで繋養されている。最も実績を残しているのは、10年フィリー&メアスプリントを制したドバイマジェスティ。ディープインパクトとの間にアルアイン、シャフリヤールと2頭のクラシック覇者を送り出した。
他では15年フィリー&メアスプリント覇者のウェイヴェルアベニューがグレナディアガーズ、07年ディスタフを制したジンジャーパンチがポタジェやルージュバックを輩出。また、09年にジュヴェナイルフィリーズターフ(当時は国際格付けなし)を勝ったタピッツフライは、グランアレグリアの母となった。
さらにラヴズオンリーユーと同じフィリー&メアターフを制した馬では、15年のステファニーズキトゥン、19年のイリデッサがノーザンファームで繁殖生活を送っている。
84年に創設されて以降、BC覇者の仔とその子孫は日本の競馬界に多大な影響を与えてきた。注目を集めるラヴズオンリーユーの初仔も、母のような大仕事を成し遂げるかもしれない。