朝日杯FS、あるいは阪神JFへと向かう馬の
ステップレース。だが、過去10年間でここを
ステップに朝日杯FSへと挑んだ馬は[0-2-2-24]で、阪神JFは[0-1-2-2]。別物と考えた方がよさそうだ。舞台となる東京競馬場芝1400mコースは向正面からスタートするワンターンコース。過去10年間で、上がり3ハロン最速馬は[4-3-1-3]。1400mだけに
スピードは不可欠だが、長い直線コースを生かす決め手も求められる。
◎
ダイヤモンドノットはもみじS1番人気2着。6月に阪神競馬芝1200m戦でデビューし、3戦目の芝1400m戦で初勝利。前走は好スタートからハナを切るような勢いだったが、行きたい馬を行かせて離れた2番手追走。結果、前後半の3ハロンが35.1秒〜34.2秒というスローペースにもかかわらず大逃げを許す格好となり、最後はメンバー最速の末脚で前を追ったが、0.1秒差及ばなかった。それでも3着馬には5馬身差。力は示した。
〇
シュペルリングは東京競馬場の芝1600m新馬戦優勝馬。半マイル通過49.7秒というスローペースにやや口を割りながら好位を追走すると、そのまま外を回りながら直線に向き、早め先頭から正攻法の競馬で押し切った。最後の2ハロンは11.0秒、11.3秒。同日に行われたサウジアラビアRCは半マイル47.6秒で最後の2ハロン11.3秒、11.2秒だったから初戦としては悪い内容ではなかった。
▲
ネネキリマルは京都競馬場芝1400m未勝利戦優勝馬。8月のデビュー戦はスタート出遅れ、レースに参加できず
タイムオーバーの憂き目にもあってしまったが、立て直した前走は、まだレースに集中しきれていない部分を見せながらも直線で鋭く抜け出し2着馬に2馬身差。この日はメインレースのスワンSでコースレコードが更新されるほどの馬場状態だったが、1400m1分20秒9の勝ちタイムも胸を張れるものだ。
△
ユウファラオはカンナS2着。すずらん賞は3着で、前走のサウジアラビアRCは0.6秒差6着。このレースは半マイル通過47.6秒というスローペースを2番手で追走し、1度は先頭に立つようなシーンもあったが、ゴール前で失速。距離短縮を味方にできそうだ。
今回と同舞台で行われた未勝利戦の勝ちっぷりが鮮やかだった△
シャオママルと、強さを感じさせる内容で新馬戦を勝ち上がった△
ミルトベスト。最後に前走のレースぶりが印象に残る△
レッドスティンガーの名前を挙げておきたい。