前走の未勝利で初勝利を手にしたサーマルソアリング(ユーザー提供:しーにさん)
藤原英昭厩舎のサーマルソアリング(牝3)が、チューリップ賞(3歳・GII・阪神芝1600m)で桜花賞の優先出走権獲得を狙う。
父がドゥラメンテ、母がオープンまで出世したトータルヒートという血統馬。デビューから3戦は勝ち切れなかったが、リフレッシュを挟んだ前走の未勝利を快勝。陣営は桜花賞を見据え、チューリップ賞にチャレンジすることを決めた。
藤原英昭厩舎は牝馬クラシックのトライアルに強い。近年のチューリップ賞では、16年にラベンダーヴァレイ(10番人気)が3着、19年にノーブルスコア(7番人気)が3着。また、昨年はフィリーズレビューをサブライムアンセム(2番人気)が制している。この3頭はいずれも1勝馬だったが、実績上位のライバルを相手に優先出走権を獲得。その背景には無理遣いをせず、狙ったレースでしっかりと結果を出す厩舎スタイルがある。
サーマルソアリングも前走後に放牧に出し、中7週で狙い澄ましての参戦。厩舎のお家芸である“トライアル一発回答”を期待できそうだ。