松山を背に栗東坂路で追い切るブレークアップ(左)=栗東トレセン(撮影・石湯恒介)
「阪神大賞典・G2」(19日、阪神)
初めての環境でも順調そのものだ。有馬記念16着の
ブレークアップは16日、新コンビの松山を背に栗東坂路で併せ馬。実質的な最終追い切りを先週土曜に済ませていることもあり、サッと登坂する程度だったが、少し促すだけで4F51秒9-38秒0-12秒3の好時計をマーク。僚馬の
キトゥンズマーチ(5歳1勝クラス)に並び掛けてフィニッシュした。
吉岡師は「ジョッキーに感触を確かめてもらう程度。先週まで3週続けてコースで負荷をかけていますからね。仕上がっています」と予定通りの内容に満足げ。転厩初戦で「最初は手探りだった」と振り返るが、「落ち着いて初日から進められました。重賞ホースですし、心肺機能が備わっていて、体幹もいい。調教に苦労しませんでした」とトラブルなく進めてきた。
「有馬記念ではうまく
バランスが取れず競馬になりませんでしたが、改めて今回、いい結果を残して次のG1に進めたら」。指揮官が見据えるのは、この先の大舞台。最高の形で淀への一歩目を踏み出したい。