◆第72回ス
プリングS・G2(3月19日、中山・芝1800メートル)
4重賞の出走馬が16日、確定した。第72回ス
プリングS・G2(19日、中山)では柴田善臣騎手(56)が、12日のJRA最年長勝利記録に続いて重賞の最年長勝利記録を狙う。
さすがの大ベテランらしく気負いはない。
シーウィザードでス
プリングSに挑む柴田善は、勝てば自身の持つJRA最年長重賞勝利記録の更新となる。前回の重賞Vは55歳0か月10日で制した21年のレパードS(
メイショウムラクモ)。クラシックを見据えた素質馬との初コンビへ、「期待に応えないと、ですね。声をかけてもらえるのはすごく光栄」と、柔らかい笑みを浮かべた。
3走前の芙蓉Sでオープン勝ちを飾るなど実績は上位だが、近走は返し馬でイレ込むなど力を出し切れていなかった。そこで陣営は経験豊富な名手を指名。柴田善は3週連続で追い切りに騎乗し、「少し足腰が弱いから焦っているけど、
バランスを取ったらそこからの加速がいい。もっとスムーズに
バランスを変えるようになれば、もっと良くなる」と把握した。
最終追い切りは美浦・Wコースで外
ランドオブリバティ(5歳3勝クラス)を2馬身半追走し、5ハロン69秒5―11秒3の馬なりで併入とメリハリの利いた動きを披露した。「雰囲気はすごくいい」。先週12日にもJRA最年長勝利記録を更新したばかり。重賞でますます、円熟の腕が鳴る。(坂本 達洋)