「高松宮記念・G1」(26日、中京)
フェブラリーSで紹介した
ドライスタウトは、直線伸びあぐねて4着に敗退。後日、牧浦厩舎で千田厩務員に話を聞くと「キャリアの浅さが出たなあ。また出直しや」と表情はサバサバとしていた。
その際、洗い場で真後ろにいたのが、岩本助手が担当する
ヴェントヴォーチェだった。「今回は休み明けやからな」と控えめだった前哨戦のオーシャンSを大楽勝。ソフトな調整であの強い勝ちっぷりなら、本番での期待は膨らむばかりだ。
父は
タイセイビジョンや
トリオンフ、
ベレヌスらを輩出した
タートルボウル。以前、当欄で「産駒にセン馬が多いのは、父系に潜む気性の難しさが災いしたのではないか」と推論を述べたが、今もその思いに変わりはない。ただ、個性的な駿馬が出てきたのも確かで、「気の強さがいい方に出れば、特化した力を発揮する」という点は付け加えておきたい。
母父は英国のマイル戦線で活躍した
ディスタントビュー。日本では04年シルクロードS&05年阪急杯を制し、05年の高松宮記念で2着に善戦した
キーンランドスワンを輩出しており、初の中京芝6Fに対応できる下地はある。叩いた上積みも十分。今度こそ、牧浦厩舎初のJRA・G1制覇を期待したい。