世界的名手で現在は米国を拠点に騎乗するランフランコ・デットーリ騎手(54=イ
タリア)が日本時間30日、現役を引退することを自身のX(旧ツイッター)で発表した。
 鞍上は「ブ
リーダーズCを最後に米国でレースに騎乗することから引退し、乗ってみたいと思っていた南米での数回の騎乗でキャリアを終えます」と明かした。「40年以上にわたり、このスポーツの最高のレベルで競えたことは光栄です。家族、馬主、調教師、厩舎スタッフ、そしてもちろん私のキャリアを支えてくれた皆さんに深く感謝しています。この信じられないような旅の間、私を支えてくれた方々に心から感謝します」とつづった。
 BCマイル(11月1日=日本時間同2日、芝1600メートル)では日本から遠征する
アルジーヌ(牝5=中内田、父
ロードカナロア)とコンビを組む。日本時間30日朝には芝コースで最終追いにまたがり、感触をつかんだ。デットーリは「軽めの追い切りでしたが、とてもいい感触を得ることができました。少し抑えながら走っていた分、直線で手前を替えませんでしたが、競馬のペースでは問題ないです。軽くて瞬発力があるので、小回りで直線の短い
デルマーは合いそうです」と
ジャッジした。
 凱旋門賞は史上最多の6勝。BCクラシックやドバイワールドC、香港C制覇など世界を股にかけて活躍。もちろん日本での実績も華々しい。96年シングスピールで
ジャパンC初勝利。02年にはジャパンCダート(イーグルカフェ)を制覇すると翌日
ジャパンC(ファルブラヴ)もV。2日連続G1優勝の離れ業をやってのけ、05年
ジャパンCでもアルカセットを頂点へと導いた。
 23年のブ
リーダーズCを最後に引退すると表明したが、レース前に撤回。米国を拠点に現役を続行している。