密にコンタクトを取ってきたトウシンマカオと鮫島駿(撮影・三好信也)
「高松宮記念・G1」(26日、中京)
昨秋は若手騎手が続々とG1ジョッキーの仲間入り。今度は俺の番!とばかりに燃えているのが、デビュー9年目を迎えた鮫島克駿騎手(26)=栗東・フリー=だ。相棒の
トウシンマカオとは京阪杯Vを含む3戦2勝と相性良好。桶狭間の電撃戦を最速で駆け抜け、人馬そろっての初G1制覇をかなえる。
「マカオと一緒に」-。デビュー9年目に突入した鮫島駿が、初G1獲りに燃えている。相棒の
トウシンマカオとは昨秋の京阪杯勝ちを含む4戦連続のコンビ。1週前、今週と志願して栗東から美浦へ駆け付け、密にコンタクトを取ってきた。
JRA・G1にはこれまで22回騎乗。タイトルに最も迫ったのは21年フェブラリーSの2着(
エアスピネル)だ。昨年は競馬学校で1期下の荻野極がスプリンターズS(
ジャンダルム)、坂井が秋華賞(
スタニングローズ)、そして1期上の石川がチャンピオンズC(
ジュンライトボルト)でJRA・G1初制覇。その3レース全てに騎乗し、歓喜の瞬間を目の当たりにしているだけに、「当然僕も、という思いはありますし、刺激になりました」と振り返る。
マカオは23日、2週続けて絶好の動きを連発。1週前と比較しても「もう一段階上がったと思いますし、前走よりも状態はいいと思います」と手応えをつかむ。その前走シルクロードSは斤量58・5キロを背負い、なおかつ内が伸びる馬場での大外枠と不利な条件が重なって4着。「同じ舞台でコーナリング、折り合いなど確認したいことはできた。当然、今回に生きてくると思います」。前走はあくまでリハーサル。万全の態勢で本番を迎えられる。
昨年は重賞で4勝を挙げ、キャリアハイとなるJRA80勝をマークして全国リーディング10位と躍進。今年も先週終了時点で19勝(全国リーディング9位)と、勢いは継続中だ。G1騎手の仲間入りへ-。機は熟した。