◆第29回ドバイ・
ゴールデンシャヒーン・G1(3月25日、メイダン競馬場、ダート1200メートル)
海外競馬通のフリーライター・土屋真光氏がサウジCに引き続き、ドバイワールドカップデーを控えるメイダン競馬場から本紙に最新レポートを寄せた。昨年、開業1シーズン目でいきなり
ゴールデンシャヒーン・G1を制した地元UAEのブパット・シーマー厩舎。今年は9頭の管理馬を送り込み、日本馬の強力ラ
イバルになる新進気鋭の調教師に話を聞いた。
注目は連覇を狙う
ゴールデンシャヒーンの3頭。初の海外参戦となる
レモンポップの前に立ちはだかる可能性がある筆頭は、昨年は大外から伸びた
レッドルゼルの猛追をしのぎ、1馬身3/4差をつけて勝利した
スイッツァランド(セン9歳)。
同レース以来9か月ぶりの出走だった1月のドバウィS・G3(メイダン・ダート1200メートル)を快勝。「まだまだ健在です。サウジ遠征プランもありましたが、今回はここ一本に備えました。今年も自信を持って臨みます」と万全だ。
タズ(セン6歳)と
サウンドマネー(牡5歳)。両馬は3月4日に同舞台での前哨戦(マハブアルシマール・G3)で対戦し、
サウンドマネーが勝利、タズは3着となった。「タズは昨年までマイルがベストかなと思っていましたが、距離短縮でもう一ステージ上がれた感触があります」。
サウンドマネーは昨年移籍し、22年BCダートマイル・G1勝ちのコーディズウィッシュやG1・5勝の
ジャッキーズウォリアーなど「米国で強いメンバーに引けをとらないレースをしていました。本格化は次のシーズンだと思いますが、もちろん今回も狙えると思います」と力強く語る。
ワールドCにも2頭が出走する。
リモース(セン6歳)はサウジC9着だったが、「メイダンの2000メートルがベストです。サウジCも日本の馬が速く苦戦しましたが、最後までバテませんでした」。
ベンドゥーグ(牡4歳)は「まだ実績は足りないですが、徐々に力をつけています。
スミヨン騎手の騎乗に期待します」としている。