「大阪杯・G1」(4月2日、阪神)
G1初制覇を狙う
ヴェルトライゼンデが態勢を整えた。19年9月の新馬戦以来のコンビ復活となる川田を背に29日、栗東坂路で万全の仕上がりを示した。気合を前面に出した走りで、馬なりのまま楽に登坂。同じく騎手騎乗の
シルキーヴォイス(5歳3勝クラス)と併入を果たし、4F52秒8-38秒8-12秒1をマークした。ドバイワールドCを制したばかりの剛腕に導かれ、6度目の挑戦でのG1タイトル奪取に突き進む。以下、池江師と川田の一問一答。
◇ ◇
◆池江泰寿調教師
-前走の日経新春杯は59キロをはね返してV。
「状態が良くて何の不安もなかったのですが、59キロというかつて背負ったことのない斤量でしたからね。馬場も重かったのでそれが響くと思いましたが、よく頑張ってくれました」
-最終リハを終えて。
「2週前あたりまでは動きが緩慢に見えましたが、先週から本来のシャープな動きに。何とか仕上がったかなと思います」
-父はかつて管理した09年覇者
ドリームジャーニー。
「G2時代でしたが、ここでダービー馬(ディープスカイ)に先着して、その後宝塚記念を勝ちましたね。全弟の
オルフェーヴルも勝っていますし、相性のいいレースだと思いますが、走ってみないと」
-抱負を。
「屈腱炎で長く休んでいましたが、ファンの方々に励ましていただいて、おかげさまで復活できました。応援していただいた方々に恩返しがしたいので、G1を勝って喜びを分かち合いたいと思います」
◆川田将雅騎手
-19年9月の新馬戦以来となる騎乗。
「だいぶ時間がたっているので、別馬のようでした。2歳の時から背中がとても良かったのですが、ここまでキャリアを積みながら歩んでいて、このクラスに挑戦するにふさわしい成長ぶりだと思いました」
-この馬の強みをどう引き出すか。
「馬格がありますし、自分というものをしっかり主張してくる馬なので、彼自身の気持ちが走る方に向くように競馬を組み立てられれば」
-意気込みを。
「この馬とともに結果を得られるように、残り数日しっかり準備して、当日競馬を迎えていいレースをお見せできるように、
ヴェルトライゼンデと頑張りたいと思います」