ニュージーランドTに出走するオマツリオトコ(撮影:稲葉訓也)
4月8日(土)に中山競馬場で行われるニュージーランドトロフィー(3歳牡牝・GII・芝1600m)。NHKマイルCの前哨戦に位置づけられた一戦にオマツリオトコ(牡3、美浦・伊藤圭三厩舎)が出走を予定している。
オマツリオトコは父ヴィットリオドーロ、母マツリバヤシ、母の父スマートボーイという血統。近親に95年目黒記念、96年日経新春杯を制したハギノリアルキングがいる。
ニュージーランドTはダートとの相関性が深いレース。何とも不思議だが、後にダート路線へ転じたり、ダートで勝ち上がった馬の勝利が非常に多いのだ。
04年の覇者シーキングザダイヤは後にダートGI級競走で9度2着に好走しているほか、13年のエーシントップは秋に霜月Sを制し、翌年のフェブラリーSにも出走している。
近年は特に顕著で、19年に制したワイドファラオは古馬になってかしわ記念を制し、20年のルフトシュトロームは前走初ダートで激走。21年のバスラットレオンはゴドルフィンマイルを勝ち、国内でも武蔵野S3着の実績を残している。昨年覇者のジャングロはダート未経験だが、父は北米のダート路線で活躍したMore Than Ready。以上のように繋がりを挙げればキリがない。
となればダート3勝のオマツリオトコに食指が動く。全日本2歳優駿で後にUAEダービーを圧勝するデルマソトガケと僅差の勝負を演じた世代屈指の実力馬。全日本2歳優駿のレース後、横山武史騎手が「右回りのほうが得意」とコメントしている点や、函館2歳Sで3着に入った芝実績も心強い。前走からの巻き返しに期待したい。