「桜花賞・G1」(9日、阪神)
デイリー杯クイーンC覇者の
ハーパーは5日、栗東CWで躍動。先行する形から、最後は
アーティット(4歳3勝クラス)と体を合わせ、併入した。力みは皆無。操縦性の高さを十分に伝えながら6F82秒9-37秒6-11秒3を記録した。
「1週前にしっかりやって負荷をかけていますから、しまいを併せて反応を見ました。いい動きだったと思います。フットワークが大きく、乗りやすくてすごく軽い走りをしますからね」。友道師は順調さを確認した。
輸送が影響して減った体も回復傾向。「ベストの体重。牝馬にしては普段からおとなしくて扱いやすく、オンとオフがはっきりしています」と説明する。
実戦での勝負根性がセールスポイント。牝馬クラシック初制覇を目指す指揮官は「阪神のマイルは直線が長いので問題ない。どんな競馬をしてくれるのか楽しみの方が大きい」と期待する。76年の
テイタニヤ以来となるクイーンC1着からの桜冠奪取へ。47年ぶりとなる桜道を突き進む。
〈調教診断〉最終リハはリズム重視で軽めの調整。僚馬に直線で内から馬体を合わせられてもムキになることもなく、折り合いはついていた。大きなフットワークで加速し、ラスト1F11秒3(6F82秒9)と上々の切れ味。終始楽な感じで動けていたが、先週(6F83秒4)よりも好時計だったのは強調しておきたい。仕上がりは申し分ない。