【皐月賞】トップナイフ テイエムオペラオーが制した皐月賞制し一族に再び光を

2023年04月11日 06:00

 トップナイフの5代血統表

 「皐月賞・G1」(16日、中山)

 50歳を迎えた私の世代でギリでしょうが、栗東には“布施系”という厩舎が存在しました。黄色に統一された厩舎服が特徴的で、布施正師の義理の息子にあたる岩元、新川、柴田光は直系。岩元師の弟子にあたる鈴木孝師は、今でも黄色い厩舎服を踏襲しています。

 その布施系の名残が血統表に現れているのが、豊富なキャリアを武器にクラシックへ挑むトップナイフ。彼のタフネスぶりは、重厚感のある母系から来るものでしょう。

 祖母のビクトリーマッハは、僚紙・馬サブロー在籍時に私が担当していた新川厩舎の出身。父は布施正師&岩元騎手で82年日本ダービーを制したバンブーアトラスで、母は岩元師が手掛けた最高傑作テイエムオペラオーの母として知られるワンスウエド。代を重ねて再びこの血がクローズアップされるのはうれしい限りです。

 テイエムオペラオーのめいにあたる母ビーウインドに、22年の新種牡馬デグラレーションオブウォーを迎えたことで母系が活性化。本質的には奥手のタイプでしょうが、ダンジグ系のスピードが加わったことで、早い段階から頭角を現しました。オペラオーが初タイトルを手にした皐月賞(99年)を制して、再び一族に光を当ててほしい。(デイリースポーツ・松浦孝司)

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