◆第30回秋華賞・G1(10月19日、京都・芝2000メートル)
フォーエバーヤングの半妹としてデビュー前から注目を集めてきた
ブラウンラチェット(牝3歳、美浦・手塚貴久厩舎、父
キズナ)。期待に応えて新馬戦、アルテミスSと連勝を飾ったが、1番人気に推された阪神ジュベナイルFは16着の大敗。桜花賞、オークスでも巻き返すことはできなかった。
レース前にカイバを食べず、マイナス12キロとかなり細くなっていた阪神JF、大外枠でスタートが遅れた桜花賞、距離の長かったオークスと敗因は明確。今回も紫苑Sを左前脚の不安で回避してからの参戦で、やや状態に不安は残るところだ。
だが、新コンビの池添謙一騎手が乗った1週前追い切りは実に素軽く、新馬戦前の動きに戻っている印象を受けた。当週も鞍上が美浦トレセンに来る予定で、勝負気配の高さにも好感が持てる。アルテミスSはレースセンスの高さを見せる先行抜け出しで、ト
リッキーな京都の内回り2000メートルは合いそう。復活が楽しみだ。(角田 晨)