先着を果たしたソールオリエンス(左)=撮影・園田高夫
「皐月賞・G1」(16日、中山)
楽に動いた。2戦2勝の
ソールオリエンスは12日、美浦Wで
ヴァーンフリート(4歳2勝クラス)と併せて半馬身先着。6Fは83秒8だったが、ラスト1Fは馬なりで11秒2を記録した。騎乗した横山武は「先週しっかりやったことでもう一段階ピリッとして、状態は上向いたと思います」と好感触だ。
前走の京成杯で重賞Vを達成。ただ、レースでは勝負どころで外へ膨れてしまった。手塚師は「2週前に内からプレッシャーをかけて追ったけど膨れなかったし、今回はリングハミに替えたのでその効果もあると思います」と説明。問題点は解消されたとみていい。
本格化はまだ先。ただ、それでも、と思わせるだけの能力があると感じている。数多くのG1馬を手掛けた師は「そのような馬たちと比べても、総合点は見劣ってないと思う。期待していますよ」と力を込める。84年の
グレード制導入後で初となるキャリア3戦目での戴冠も十分にある。
◆2週続けて同じパートナーと併せ馬。1週前は直線で追って、6F80秒8-36秒2-11秒1の好時計をマークした。ここでハードな攻めをしたことがプラスになったようだ。今週は馬なりの内容だったが、最後は楽な手応えで先着しており、しまいの脚は目を引いた。休み明けでも力を出せる仕上がりにある。