【福島牝馬S予想】ヴィクトリアMとのつながりよりも中山牝馬Sとの関連性を重視

2023年04月22日 06:35

福島牝馬Sに出走予定のウインピクシス(撮影:下野雄規)

 優勝馬にはヴィクトリアマイルへの優先出走権が付与されるレースとはいえ新潟競馬場で行われた21年を含め、このレースをステップにヴィクトリアマイルへと挑んだ馬は過去10年で【0-1-2-20】。コーナー4回の福島競馬場芝1800mコースと、ワンターンのマイル戦では求められるものが異なるようだ。過去の傾向を紐解くと、コース形態が似ている中山牝馬S組が過去10年で7勝2着7回。ただし、ハンデ戦から別定戦へと変わるせいか、2連勝は20年のフェアリーポルカただ1頭だ。

 ◎ウインピクシスは福島の五色沼特別、小倉の壇之浦Sを連勝し、前走の中山牝馬S4番人気8着。当時は大外枠からハナを切るためにテンに相当な負荷をかけたことに加え、スローペースからの瞬発力勝負になってしまったことも、決して有利な材料ではなかったし、1分46秒台での決着も少々厳しかったか。福島競馬場は2戦2勝と得意にしている競馬場。巻き返しに期待したい。

 〇クリノプレミアムは昨年の2着馬。6歳となったが、今年の中山金杯では牡馬を相手に勝ち馬と同タイム2着なら年齢的な衰えはなさそうだ。別定重量55kgはプラス材料。好位から鋭い脚を使えるのが特徴で直線の長いコースよりも小回り向き。前走はスローペースを意識しすぎて早めに動いた分、ゴールでは脚が上がってしまったが、うまく脚をためることができれば昨年の雪辱を果たしてくれることも夢ではない。

 ▲ミスニューヨークはターコイズS2連覇の実力牝馬。6勝中4勝を1800mで、それもコーナー4つのコースで記録しているように高いコース適性がうかがえる。前々走の京都牝馬Sは1400mに戸惑ったように末をなくし、前走は牡馬相手に56kgのハンデで8着とはいえ4着馬とは0.1秒差。着順から受ける印象ほど悪い内容ではなかった。得意の距離で見直したい。

 △ビッグリボンはサンタクロースS優勝馬。前走の関門橋Sは大逃げを打った馬を捕まえに行く展開となった最後は止まってしまったが、最後までしぶとさを発揮しており。オープン初挑戦ということを考えれば評価を落とすものではなかった。2度の長期休養があって出世が遅れたものの、菊花賞馬キセキの全妹で、8戦して4勝なら将来が楽しみな逸材だ。

 △ホウオウイクセルはフラワーC優勝馬で、新潟牝馬S2着馬。さすがに牝馬三冠路線は相手が強く、ここ2戦は馬場状態に恵まれていないことを考えると、まだ見限れない存在だ。

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