この男にはやはり淀が似合う。約2年半の改修工事を終えた京都競馬場が22日、グランドオープン。京都でG123勝を誇る“レジェンド”武豊は「
センテニアル・パーク」として902日ぶりに生まれ変わった京都競馬場でも、その存在感をまざまざとアピールした。
こけら落としは芝2000メートルの未勝利戦。吉田隼騎乗の
ウィズユアドリームが逃げ切る展開で、いきなりVとはならなかったが、ユタカは「馬場は最高」と破顔一笑。「2年半使っていなくて、造り直したからね。めちゃくちゃいい。」と久々に味わう“庭”の空気に満足げだ。
センテニアル・パーク1勝目は1番人気
プッシュオンに騎乗した9Rあやめ賞。ほぼ最後方から上がり最速で差し切った。「最後の脚が抜群でした」と20年10月31日以来となる京都での美酒に酔いしれた。
1R前に行われたセレモニーでユタカはこう言い切った。「この素晴らしい競馬場にふさわしい競馬をして、新しい歴史をつくっていきたいです」。その宣言通り、この上ない幕開けだ。初日、場内に詰めかけたのは2万2525人。これからも多くのファンの熱気とともに、次の歴史を刻み込んでいく。