◆第20回福島牝馬S・G3(4月22日、福島競馬場・芝1800メートル、良)
第20回福島牝馬S・G3が22日、福島競馬場で行われ、8番人気の
ステラリア(団野)が11か月半ぶりの一戦を制し、重賞初制覇を果たすとともにヴィクトリアマイル・G1(5月14日、東京)の優先出走権を獲得した。
21年のエリザベス女王杯2着馬が東北の地で復活ののろしを上げた。好発を決めると中団の内ラチ沿いを確保。序盤こそ少し力んだが、折り合いをつけて運ぶと、4角手前で外へ持ち出されてエンジン点火。力強く末脚を伸ばして、前を行く
クリノプレミアムをとらえ、外から迫る
ビッグリボンを鼻差で退けた。
けいじん帯炎による長期ブランクを感じさせない勝利。斉藤崇厩舎所属でデビュー前の
ステラリアを知る団野は「(休養明けは)厩舎も懸念するところだったんですが、そこを払拭してくれて、次に向けていい走りができました」と胸を張った。次走は状態を見て判断されるが、昨年の大阪杯(8着)以来遠ざかっているG1へ戻ってくる日は遠くない。(石行 佑介)
ステラリア 父
キズナ、母ポリネイター(父モティヴェイター)。栗東・斉藤崇史厩舎所属の牝5歳。北海道白老町の(有)社台コーポレーション白老
ファームの生産。通算13戦3勝。総獲得賞金は1億2036万4000円。重賞初勝利。馬主は(有)社台レースホース。