前走の阪神大賞典は2着だったボルドグフーシュ(ユーザー提供:あさかさん)
天皇賞(春)(4歳上・GI・芝3200m)ではボルドグフーシュ(牡4、栗東・宮本博厩舎)にロベルト系の26年ぶり4勝目がかかる。
ロベルトは69年生まれの米国産馬。現役時代は72年に英国ダービーを制し、同年のベンソン&ヘッジズ金杯ではブリガディアジェラードに最初で最後となる黒星をつけた。引退後は米国で種牡馬となって、現役時代を上回るほどの活躍。米国ではクリスエスやシルヴァーホーク、レッドランサム、日本ではブライアンズタイムやリアルシャダイが後継種牡馬として成功し、ロベルト系を拡大している。
日本では長距離やダートでの活躍が目立ち、天皇賞(春)も延べ58頭が参戦して3勝。93年と95年にライスシャワー、97年にマヤノトップガンが制している。ただ、98年以降は延べ31頭で03年サンライズジェガーと05年ビッグゴールドの2着が最高。長く戴冠からは遠ざかっている。
ボルドグフーシュは4代父がロベルト。シルヴァーホークを経て、グラスワンダー、スクリーンヒーローと日本で発展してきたロベルト系の出身だ。これまで重賞では5戦して2着3回、3着2回と惜敗が続くが、スタミナは豊富なので距離延長はプラス。ロベルト系の持ち味である大一番での勝負強さを発揮して、悲願のGI初制覇といきたい。