前走の阪神大賞典を楽勝したジャスティンパレス(C)netkeiba.com
天皇賞(春)では阪神大賞典組が圧倒的に強い時代があった。平成以降で見ると、89年から00年までの12回で7勝、2着5回、3着5回。メジロマックイーンやマヤノトップガン、スペシャルウィークやテイエムオペラオーなど、幾多の名馬が阪神大賞典をステップに春の盾を制してきた。
しかし、21世紀になると旗色が悪くなる。01年以降の22回で僅かに5勝。2着6回、3着10回と惜敗が目立つ。阪神大賞典組の最後の勝利は18年のレインボーライン。19年以降は延べ23頭が出走しながら、21年と22年のディープボンドの2着が最高となっている。
今年の天皇賞(春)(4歳上・GI・芝3200m)には阪神大賞典から大挙8頭が登録してきた。それも1着ジャスティンパレス、2着ボルドグフーシュ、3着ブレークアップを始め、7着までの全頭に加え、11着の“アイドルホース”メロディーレーンを加えた豪華版。実力も話題も兼ね備えたラインナップといえるだろう。5年ぶりの制覇はもちろん、00年(1着テイエムオペラオー、2着ラスカルスズカ)以来となる阪神大賞典組のワンツーまでありそうだ。
【00年以降の天皇賞(春)における阪神大賞典組の連対馬】カッコ内は人気
02年…2着ジャングルポケット(3)
03年…2着サンライズジェガー(8)
06年…1着ディープインパクト(1)
08年…1着アドマイヤジュピタ(3)
12年…1着ビートブラック(14)
15年…1着ゴールドシップ(2)
16年…2着カレンミロティック(13)
17年…2着シュヴァルグラン(4)
18年…1着レインボーライン(2)
21年…2着ディープボンド(1)
22年…2着ディープボンド(1)