「天皇賞(春)・G1」(30日、京都)
8歳のベテラン・
アフリカンゴールドが激走を誓う。昨春からしばらく凡走が続いていたが、前走の阪神大賞典は見せ場たっぷりの4着。復調の兆しが見えた。ステイゴールド産駒は春盾で最多タイの4勝。持ち前のスタミナを生かして有力馬を苦しめたいところだ。
8歳馬と侮るなかれ。
アフリカンゴールドが一発を見舞う。阪神開催の最近2年は上位人気で決着したが、忘れた頃に人気薄の先行馬が大穴をあけるのが淀の3200メートル。04年
イングランディーレ(10番人気)、12年
ビートブラック(14番人気)のようにド派手な花火を打ち上げるか。
昨年2月の京都記念での重賞初制覇後、しばらくスランプが続いたが、前走の阪神大賞典では復調を感じさせる4着。果敢にハナを奪ってスローに落とすと、残り150メートルまで先頭をキープ。見せ場たっぷりの好内容で長距離適性を示してみせた。平田厩務員は「うまく乗ってくれましたね。3000メートルも良かったかな」と前走を振り返り、「年を重ねて気性が落ち着いて、ジョッキーも折り合いは問題ないと言ってくれました」と今回への手応えを語る。
ちなみに、同厩務員は10年マイルCSを13番人気
エーシンフォワードでV、12年安田記念では15番人気
コスモセンサーで3着と、大舞台で2桁人気の担当馬を好走させてきた仕事人でもある。当人は「たまたまです」と笑いつつ、「今回も
チャレンジャー。速い馬もいるから番手でもいいし、とにかくスタミナはあるので消耗戦になれば」と好走に期待した。大穴請負人と歩むベテラン馬が、新装京都競馬場の初G1でアッと驚く走りを披露する。