「NHKマイルC・G1」(7日、東京)
混戦ムードが漂う一戦。2歳王者
ドルチェモアが、静かに爪を研いでいる。
昨年は新馬戦-サウジアラビアRC-朝日杯FSと無傷の3連勝。約97%の票を得て最優秀2歳牡馬の座を射止めたが、今年の始動戦ニュージーランドTは1番人気の支持を裏切って7着に敗退-。それでも陣営には悲観するそぶりはない。須貝師は「逃げてオーバーラップに。それに、叩き台だったからね」と敗因を説明。あくまで狙いは本丸だ。
1週前は栗東CWで好タイムをマーク。コンディションは確かな上昇カーブを描いており、「調教を見ても朝日杯の時のようなフォームになっています。使って精神面の成長も感じますし、何とか巻き返したい」と指揮官の言葉にも力が入る。
背中には新たに三浦を迎え入れて臨む大一番。02年テレグノシス(勝浦)、09年
ジョーカプチーノ(藤岡康)、12年
カレンブラックヒル(秋山真)、13年
マイネルホウオウ(柴田大)、18年
ケイアイノーテック(藤岡佑)と、多くのJRA・G1初勝利のシーンを生んできた当タイトルなら、デビュー16年目にして鞍上の悲願がかなうかもしれない。敗れたのは前回の一度だけ。3歳マイル戦線を制圧し、堂々戴冠といく。