前走のフローラSを鮮やかに逃げ切ったゴールデンハインド(ユーザー提供:ナオンタスさん)
オークス(3歳牝・GI・芝2400m)は展開利大のゴールデンハインド(牝3、美浦・武市康男厩舎)で好配当を狙う。
この時期の3歳牝馬にとって、東京芝2400mは楽な条件ではない。瞬発力を武器にマイル路線で好成績を収めてきた馬が、距離延長であっさり崩れるシーンは毎年のように見られる。そこで注目したいのは、1歳時からビシバシと鍛えられてきたビッグレッドファームグループの生産馬だ。20年にウインマリリン(7番人気)が2着、ウインマイティー(13番人気)が3着となって高配当を提供すれば、21年にはユーバーレーベン(3番人気)が優勝。いい意味で3歳牝馬らしくない精神力を武器に、ノーザンファームの生産馬と伍して戦っている。
今年はゴールデンハインドが戴冠を狙う。ゴールドシップ産駒らしく、以前は持久力一辺倒のイメージだったが、使われながらグングン成長。前走のフローラSはマイペースの逃げから上がり3Fを34秒1でまとめる完勝だった。今回は400mの距離延長となるが、血統的に2400mは問題なく、再び単騎逃げが叶いそうなのも好材料。4角までにセーフティーリードを奪えれば、直線勝負のリバティアイランドを封じる場面があっても決して驚けない。