90回の節目迎える日本ダービー 歴史と名シーンを振り返る

2023年05月27日 18:00

昨年の日本ダービー(撮影:下野雄規)

 5月28日(日)に東京競馬場で行われる日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)。今年で第90回の節目を迎える“競馬の祭典”にちなみ、歴史や名シーンを振り返る。

・1932年
 日本ダービーの前身となる「東京優駿大競走」が創設。目黒競馬場の芝2400mで施行される。

■1932年(第1回)
 終始、前々で運んだワカタカが、4角早め先頭から押し切って優勝。記念すべき初代王者となる。

・1934年
施行場を東京競馬場の芝2400mに変更。

■1941年(第10回)
 4角手前で先頭に並びかけたセントライトが、直線で後続を突き放して8馬身差の圧勝。同馬はその後、史上初の三冠馬に輝いた。

・1947年
戦後初の東京優駿が行われる。

■1947年(第14回)
 マツミドリが勝利し、史上初となる父カブトヤマとの親仔制覇を達成。ここから「ダービー馬はダービー馬から」の格言が生まれたとされる。

・1950年
「東京優駿競走」に改称。(日本ダービー)の副称が付くようになる。

■1951年(第18回)
 デビューから10戦無敗でトキノミノルが戴冠も、同馬はダービー直後に破傷風で急死。現在は共同通信杯の副称(トキノミノル記念)に名を残す。

・1964年
「東京優駿(日本ダービー)」に改称。

■1973年(第40回)
 第一次競馬ブームが巻き起こる。国民的アイドルホースことハイセイコーは3着で、単勝9番人気の伏兵タケホープが勝利した。

・1984年
 グレード制導入に伴いGIに格付け。

■1990年(第57回)
 第二次競馬ブームが起こり史上最多の19万6517人が入場。アイネスフウジン&中野栄治騎手が勝利し、ゴール後に「ナカノ!ナカノ!」の大コールが起きた。

■1998年(第65回)
 スペシャルウィークが5馬身差の圧勝。武豊騎手にとって初ダービー制覇となった。なお、同騎手は昨年までに日本ダービー6勝を挙げ、歴代1位となっている。

■2007年(第74回)
 ウオッカが史上3頭目にして64年ぶり、戦後では初となる牝馬のダービー制覇。騎乗した四位洋文騎手は翌年ディープスカイで連覇した。

・2020年
 新型コロナの影響により無観客競馬として実施。

■2020年(第87回)
 無観客の中、コントレイルが優勝。同馬は後に史上3頭目の無敗三冠馬に輝く。デアリングタクトも史上初となる無敗牝馬三冠を達成。競馬史に残る一年となる。

 1本のニュースでは書ききれないほど、様々なドラマが生まれてきた熱狂の“2分30秒”。今年はどんな名シーンが生まれるか――。日曜日の15時40分を心待ちにしたい。

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