日曜東京10Rは顕彰馬選定記念
イクイノックスメモリアル(3歳上・3勝クラス・芝2000m)。当日は東京競馬場フジビュースタンド3階のセンターコート全体をモニターや貴重品展示、写真等を用い、歴史書の挿絵となるような内容、構成で装飾する。また、昼休みにはウイナーズ
サークルで関係者のトークショーを実施するほか、特別版レーシングプログラムを配布するなど、
イクイノックス一色で競馬場が染まる。
同馬は父
キタサンブラック、母シャトーブランシュ、母の父キングヘイローの血統で、GI・7勝を挙げた父の初年度産駒にあたる。21年8月にデビュー勝ちを収め、続く東京スポーツ杯2歳Sで初タイトル。翌年の皐月賞は僚馬
ジオグリフ、日本ダービーは
ドウデュースの後塵を拝したが、秋初戦の天皇賞(秋)でGI初制覇を飾ると、引退レースとなった23年の
ジャパンCまで国内外でGI・6連勝を果たした。とりわけ、2度目の天皇賞(秋)では1分55秒2で走破し、世界レコードVと報じられた。国際競馬統括機関連盟(IFHA)発表の23年ワールドベストホースランキングでも年間1位を獲得。日本調教馬では史上2頭目の快挙だった。
以上の輝かしい成績が広く認められ、今年の顕彰馬投票において、得票数143票(得票率90.5%)を獲得して“殿堂入り"。顕彰馬は競走成績が特に優秀である馬、中央競馬の発展に特に貢献があった馬などが選定され、投票者数(今年は記者158名)の4分の3以上の票を得た馬が選出される。過去にはセン
トライトやシンボリルドルフ、ディープインパクトや
コントレイルといった三冠馬をはじめ、ハイセイコーやオグリキャップなど、競馬ファンなら誰しもが知る名馬が選ばれている。
イクイノックスメモリアルのレース条件は東京芝2000m。
イクイノックス自身が世界レコードを叩きだし天皇賞(秋)を連覇した舞台で、オープン入りを果たすのはどの馬か。