「さきたま杯・Jpn2」(31日、浦和)
昨年のNAR年度代表馬で兵庫の
イグナイターが、7番人気の低評価に反発するように強敵メンバーを一蹴。ゴール前で
スマイルウィを首差かわしてV。先に抜け出した5番人気の
スマイルウィが2着。地方馬同士のワンツーとなった。5番人気の
バスラットレオンが3着と伸びを欠いた。1番人気の
シャマルは右後肢ハ行を発症し、最後の直線で競走を中止した。
強いメンバー相手に昨年のNAR年度代表馬が存在感を示した。
イグナイターがグイッとひと伸び。待望の古巣・南関東での初Vを3つ目の交流重賞Vで飾った。
逃げ争いを演じる3頭を見ながら、絶好の内々4番手。3角過ぎで
スマイルウィ、
バスラットレオンが抜け出したのに呼応し、その間を割るようにエンジン全開。直線に入ると、
スマイル目がけてラストスパート。一完歩ごとに差を詰め、最後に首差とらえた。
前走に続く2度目の騎乗で期待に応えた大井の笹川翼は「4角の手応えが良かったし、自分が焦ることなく馬のリズムを守ることができれば最後まで一生懸命走ってくれると思った」。その祈りが通じた。新子雅師も「これで夏休みの予定だったので、万全に仕上げたつもり。パドックの雰囲気も良かったし、ちょっと自信があった」と目を細めた。
今秋は南部杯(10月9日・盛岡)からJBCス
プリント(11月3日・大井)のローテ。トレーナーは2年連続の年度代表馬も視野に「今年もまだまだ頑張れると思う」と宣言した。