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【安田記念】ヴィクトリアマイルの覇者ソングライン、連覇へ”限界突破”仕上げ「もう一段攻め込んだ」

2023年06月01日 06:00

前走からさらに攻め込み、昨年以上の出来というソングライン(中)

◆安田記念追い切り(5月31日、美浦トレセン)

 春のマイル王決定戦、第73回安田記念(4日、東京)の追い切りが5月31日、東西トレセンで行われ、ヴィクトリアマイルの覇者、ソングラインはもう一段攻め込んで連覇に挑む。抜群の動きをイシゴー(石行佑介)記者が「見た」。

 前走のヴィクトリアマイルで昨年のリベンジを果たしたソングライン。当時の馬体重は過去最高となる488キロ。デビューから3年近くを経て、肉体面はまだまだ進化を遂げている。さらに昨年に続く中2週の臨戦過程ながら、メンタル面もどっしりとし、不安なく臨める点も牝馬としては心強い限りだ。1週前追い切り後に林調教師が「去年のヴィクトリアマイルの後でもう一段攻め込んだことで、一段階(上が)ありました」と昨年Vの要因を語った。連覇へ向け今年も同様に、この中間はしっかり攻められている点に好感が持てる。

 最終追い切りは1週前の再現VTRを見ているかのようだった。美浦・Wコースで戸崎が手綱を執り、3頭併せの真ん中へ。外ヴァンナチュール(3歳未勝利)を3馬身追走し、内のパライバトルマリン(3歳2勝クラス)から2馬身先行してスタートした。道中の脚さばきは先週に比べ、さらに素軽さが増した印象。最後の直線で先週は軽く気合をつけられたが、今週はほとんど鞍上の手綱は動かず。先週より0秒7速い5ハロン67秒3でフィニッシュし、ラスト1ハロンも11秒3。グンと抜け出す脚が鋭く、抜群の反応を見せた。

 戸崎が「ヴィクトリアマイルの時よりも動きが良くなっている」と口にすればトレーナーも「大変いい動きだったと思います」。前走時の最終追い切りが5ハロン67秒6―11秒3。時計的にはほぼ変わらないが、中間でさらに攻め込んでのものだけに、中身の面ではさらに上向いていることは明白だろう。昨年の経験に裏打ちされた、勝負仕上げといえる。(石行 佑介)

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