重賞初制覇を目指すエアファンディタ(21年8月撮影、ユーザー提供:もふさん)
都大路Sを制した
エアファンディタ(牡6、栗東・池添学厩舎)が、エプソムカップ(3歳上・GIII・芝1800m)で重賞初制覇に挑む。
エアファンディタは父ハットトリック、母Nokaze、母父エンパイアメーカーという血統の米国産馬。外国産馬としては珍しく、きょうだい5頭は全てJRAでデビューし、全馬勝ち上がっている。半兄の
エアアルマス(父マジェスティックウォリアー)は20年東海Sなど8勝。
エアファンディタもリステッド2勝を含む6勝を挙げている。ただ重賞は3回走って、22年チャレンジCの5着が最高着順。
ここは“偉業”がかかる一戦だ。
エアファンディタが勝てば、
エアアルマスに続いてのきょうだいJRA重賞制覇。これは外国産馬では珍しく、84年の
グレード制導入以降に限れば7組しか達成していない。
ヒシアマゾンやアグネスデジタルといった名馬と“肩を並べる”ことができるか、注目の一戦となる。
【外国産馬のきょうだいJRA重賞制覇】(84年の
グレード制導入以降)
・兄タイキエルドラド(97年アルゼンチン共和国杯)、弟タイキトレジャー(00年函館スプリントS)
・兄タイキフォーチュン(96年NHKマイルCなど)、妹
タイキダイヤ(99年
クリスタルC)、弟
タイキリオン(02年ニュージーランドT)
・兄ヒシアケボノ(95年スプリンターズSなど)、弟アグネスワールド(99年CBC賞など)
・姉
ヒシアマゾン(94年エリザベス女王杯など)、妹
ヒシナイル(96年フェアリーS)、妹
ヒシピナクル(99年ローズS)
・姉
シンコウラヴリイ(93年マイルCSなど)、弟
タイキマーシャル(97年
エプソムC)
・兄アグネスデジタル(01年天皇賞(秋)など)、弟
ジャリスコライト(06年京成杯)
・姉
ラビットラン(17年ローズS)、弟
アサクサゲンキ(17年小倉2歳Sなど)