「CBC賞・G3」(7月2日、中京)
 3年目の永島まなみ騎手(20)=栗東・高橋康=が重賞初騎乗を迎える。手綱を取るのは3勝クラスから格上挑戦となる
アビエルト。ハンデはメンバー最軽量の53キロとあって、チャンスは十分だ。先週土曜の左足負傷も問題なし。万感の思いを形に変え、重賞初Vを狙う。
 アク
シデントを乗り越え、この舞台にたどり着いた。3年目の23年、女性騎手の中では最多のJRA19勝を挙げる永島まなみが、満を持して重賞初騎乗を迎える。
 先週土曜阪神2Rでコンビを組んだ
モズメルベイユがレース前に放馬し、左足を負傷。当日、そして翌日の乗り鞍全てが乗り代わりとなり容態が心配されていたが、27日朝は自厩舎の調教1鞍に騎乗して無事をアピールした。まなみは「お医者さんに診てもらって“調教に騎乗して問題なければ(自分で)判断してください”と言われていました」と説明。28日の地方交流(名古屋10R)から実戦復帰する予定だ。
 手綱を取るのは
アビエルト。「デビュー時からずっとお世話になってきた」という杉山佳師の管理馬だ。レースでは初騎乗となるが、何度か調教でまたがった経験があり、手の内に入れている。「杉山先生にはたくさん乗せていただいていますが、なかなか勝てずにもどかしくて申し訳ない気持ちがあります。結果を出すのが一番です」と気合十分だ。
 くしくも自厩舎からは
トゥラヴェスーラが出走予定。管理馬、そしてまな弟子を送り出す高橋康師は「“(弟子に)絶対に負けないぞ”という感じですが、それに負けるのなら笑顔でいられますけどね」と師匠の顔をのぞかせた。22年は今村聖奈が、3年前は斎藤が軽ハンデを生かして重賞初Vを飾ったタイトル。感謝の思いを胸に、最上の結果を追い求める。