日本最大の競走馬のセリであるセレクトセール2023(主催・一般社団法人日本競走馬協会)は、北海道苫小牧市のノーザンホースパークで2日目を迎え、7月11日は今年生まれた当歳馬のセールだった。

　当歳セールの圧倒的な「主役」は今年から産駒を送り出した無敗の3冠馬コントレイルだった。最初の上場馬だった「モアナの2023」を、ダノックスが1億7000万円で落札した。

　億超えデビューを果たすと、その後は前田晋二氏が「バイバイベイビーの2023」を3億3000円で、同馬を生産したノースヒルズが「コンヴィクション2の2023」は国内競走馬セール史上3位となる5億2000万円で落札した。前田幸治代表から前者は現役時代に父を管理した矢作厩舎、後者は来春に開業予定で現役時代の主戦だった福永祐一厩舎に預託予定であることも明かされた。

　この日は20頭が上場され、8頭の億超えホースが誕生した。計25億7200円で落札され、1頭あたり1億2860万円。強烈に存在感を見せつけるデビューとなった。