コテージ「コントレイル棟」の前で記念撮影に応じる矢作師(右)と久子夫人
 
 “蝦夷富士”と称される羊蹄山の麓に新牧場「真狩サ
マーステーブル」が設立され、31日に
オープンセレモニーが行われた。矢作芳人調教師(62)=栗東=の
プロデュースによる、これまでに類を見ない牧場だ。
 北海道真狩村に位置する同牧場は、夏の北海道シリーズ開催中は函館競馬場からの輸送の中継地点として馬、厩舎スタッフが利用。非開催時にはコテージを宿泊施設として、観光客へ貸し出す予定となっている。
 矢作師は長年の間、北海道開催時の長距離輸送、馬房の回転を課題に据えていたという。「よく利用している浦河の牧場までは函館から8時間。真狩村なら3時間で来られますから」と競走馬への負担軽減に期待した。
 3棟のコテージは「
コントレイル」、「
リスグラシュー」、「
ラヴズオンリーユー」と厩舎の柱となった名馬の名が冠されている。宿泊施設としてはまだ認可が下りていないため、宿泊できるのは「10月頃だと思います」と師。町おこしの一環としても注目の取り組みだ。