「キーンランドC・G3」(27日、札幌)
少し荒れた札幌芝コースを
ゾンニッヒが24日、軽快に駆け抜けた。5馬身ほど前を行く
カフェノワール(3歳未勝利)との間隔が一気に詰まったのは4角付近。直線で鞍上がアクションを起こすとすかさず反応。最後は馬体を並べてフィニッシュし、万全をアピールした。
函館Wでの1週前追い切りに続き、仕上げも託された荻野琢(レースは武豊)が印象を語る。「前の馬に取り付くまでが楽で、ギアの入り方がいい感じです。ただ、直線に入ると併せた馬と少し同じ感じにはなってしまいましたが」と気になった点を挙げつつも、感触の良さはうかがえた。
デビュー時はダート短距離を選択。未勝利戦を勝ち上がった芝2000メートル戦で3勝クラスまで上がると、そこからは短距離路線にシフト
チェンジ。今年のダービー卿CTで3着に入る奮闘を見せ、初の芝ス
プリント戦となった前走の青函Sでオープン初勝利を飾った。「直線の短い競馬場が合いそう。追い切りの動きに関してもすごく良さそうでした」と仕上げ人は強調する。新星誕生となるか注目だ。