2000万超の配当を2度提供したミナレット(撮影:下野雄規)
9月11日は、JRAにおいて「馬番号三連勝単式勝馬投票法」いわゆる「三連単」の全国発売が開始された日。04年のきょう、それまで札幌開催で限定的に発売されていた同賭式が中山、阪神など全ての開催で買えるようになった。つまり、今年で20年目に突入。現在ではファンにもすっかり定着した。
公営競技において最も早く導入されたのは競艇(ボートレース)で00年10月よりスタート。地方競馬では02年の大井を皮切りに広がっていった。当初は地方、中央ともに限定されたレースのみの発売だったが、徐々に対象レースを拡大し、現在にいたる。
今年の函館開催では三連単619万馬券がとびだし、続く札幌開催では1773万馬券が出た。ともに当地の歴代最高配当であると同時に、後者はJRAでも歴代10位の記録。なんといっても三連単の最大の魅力は、一攫千金も夢ではない“高配当”にある。以下ではJRAの歴代配当ベスト5をご紹介したい。
■1位:2983万2950円
12年8月4日・新潟5R・2歳新馬
1着 ミナレット 14人気
2着 ヘイハチピカチャン 12人気
2着 ファイヤーヒース 10人気 ※同着
■2位:2792万9360円
15年9月21日・中山1R・2歳未勝利
1着アリオンダンス 11人気
2着ロッジポールパイン 9人気
3着シゲルナガイワシ 15人気
■3位:2294万6150円
17年12月3日・中京7R・3歳500万下
1着ディスカバー 15人気
2着スズカフューラー 6人気
3着メイショウナンプウ 14人気
■4位:2180万2320円
17年12月9日・中山7R・3歳上500万下
1着 ランニングウインド 16人気
2着 アドマイヤガスト 12人気
3着 グレイスニコ 6人気
■5位:2073万8890円
21年2月20日・東京4R・3歳1勝クラス
1着 ハコダテブショウ 11人気
2着 マイグレーション 15人気
3着 ユイノチャッキー 9人気
1位はミナレットが勝った新馬戦。「100円が約3000万円に!」と聞くと、なんとも夢がある話ではないだろうか。なお、同馬は5歳時のヴィクトリアマイルでも18番人気ながら3着に入り、GI史上最高額となる三連単2070万5810円という大波乱の立役者となった。
先週末の中央競馬では100万馬券こそなかったが、セントウルSでは14番人気のテイエムスパーダが勝ち、三連単で97万8840円の高配当が出た。今週も地方、中央で“夢”を追いかけ、三連単にチャレンジしてみてはいかがだろうか。