前祝いとばかりに阪神タイガースのネクタイで川崎1Rを勝った矢野義幸調教師
18年ぶりの“アレ”へマジック1としている阪神タイガース。熱烈な虎党として知られる船橋競馬の矢野義幸調教師(72)が、14日の川崎競馬1Rで“前祝い”とばかりに勝利した。
1番人気のソレナ(セン2歳)が好位から4コーナー先頭で快勝。デビュー2戦目で初勝利を挙げた。「まだまだ遊びながらだけどね」と笑顔の指揮官は、和歌山県の紀三井寺競馬(1988年廃止)出身で、古くからのタイガースファン。所属馬にチーム公認の虎メンコを着用するほどだ。
今年はシーズン当初から「優勝するんじゃないかな」と予言していた。「シーズン前に岡田監督が“ある程度、先発メンバーを固定して戦っていく”って言ってたのが印象に残ってね」と振り返る。
唯一、日本一になった1985年は紀三井寺のジョッキーだった。「まだカラオケなんてない時代。スナックとかに8トラを持ち込んで“六甲おろし”を歌って祝ったのを思い出すよ」と懐かしんだ。
18年ぶりのリーグV目前だが、「毎年優勝しても面白くないからな」とおどけたが、その表情には笑顔が絶えない。この日はこれ1鞍だけ。きっちり勝利をモノにして「先に呑(の)んでるよ」と、ご機嫌のまま早々に競馬場を後にした。