【神戸新聞杯】シーズンリッチ 今が旬 輸送考慮し栗東滞在が奏功「成長力すごい」

2023年09月20日 06:00

 栗東調整で好ムードを漂わせているシーズンリッチ(撮影・石湯恒介)

 「神戸新聞杯・G2」(24日、阪神)

 菊花賞(10月22日・京都)に向けて、早々と栗東入りしたシーズンリッチ。長距離輸送を避けるための決断だったが、これが奏功。落ち着き払って好ムードを漂わせている。4カ月の充電期間を経てさらなる進化を果たしたドゥラメンテ産駒が、3冠最終戦でのタイトル奪取へ、最重要トライアルでまずは弾みをつける。

 菊の舞台へ万全を見据える。ダービー7着以来となるシーズンリッチは、先週金曜の昼に僚馬で京都大賞典に出走予定のサクセスシュートとともに栗東入り。担当の山崎助手が「毎日杯で阪神に行った時はソワソワしていたので」と振り返るように、長距離輸送を考慮して滞在競馬を選択した。「思ったより落ち着いてくれています。美浦ではおとなしいので、同じような雰囲気です」と、まずは第一関門を突破した。

 成長力を兼ね備えるドゥラメンテ産駒。ひと夏を越したことで、パワーアップが著しい。今年は酷暑の影響もあり、夏場に思うような成長カーブを描けなかった馬が多いが、「検疫のタイミングで馬を見て“えらくデカくなったな”と思いました」と同助手。「馬体重はそんなに変わっていませんが、迫力が出てきました。後ろ(トモ)がしっかりしたかな」と目を細める。

 1週前には美浦Wで角田河を背に6F84秒0-38秒3-11秒6をマーク。併せた古馬オープン馬のサクセスシュートを4馬身ちぎった。「サクセスの方に乗っていましたが、あんなに置いて行かれるとは」と同助手は舌を巻く。「成長力がすごい。こんな成長してくる馬は初めて」。想像を超え続ける好素材馬が、中秋を迎える仁川で菊獲りへ名乗りを上げる。

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