角田河が騎乗し、併せ馬で先着したシーズンリッチ(手前)
◆神戸新聞杯追い切り(9月20日、栗東トレセン)
3冠最終戦、菊花賞
トライアルの第71回神戸新聞杯・G2(24日、阪神=3着までに優先出走権)の出走馬が20日、東西トレセンで追い切られた。
シーズンリッチは角田河と2週続けてコンタクト。重賞初制覇のコンビ復活で成長を印象づけた。
“実りの秋”を証明する伸び脚だ。栗東滞在中の
シーズンリッチは、角田河を背にCWコースで
サクセスシュート(4歳オープン)を3馬身追走。ゴール前でしっかり手綱を動かされると、鋭く反応した。素早く四肢を回転させ、6ハロン82秒7―11秒5で1馬身先着。鞍上は「ゴールを過ぎても
スピードが持続していたし、追い切りとしては良かったです」とうなずいた。
特別な一頭との“再会”だ。初コンビを組んだ毎日杯で、デビュー2年目にして重賞初制覇を果たした。「チャンスを頂いてありがたいですね。思い入れがあります」。次戦の日本ダービーは戸崎に乗り替わり、自身はスマートフォン不適切使用のため騎乗停止中だったが、そのレースぶりは確認。「追ってから切れ負けした印象だったが、スタミナはあると感じました」と振り返る。
13日は美浦まで出向き、1週前追い切りにも騎乗。「しっかりトモ(後肢)が入って
バランスが良くなっている」と確実な成長を実感している。担当の山崎助手も同様に「後ろの蹴りが強くなっている」と上昇をみてとる。
全2勝はともに1800メートルだが、角田河は「距離はダービーでも経験しているし、右回りも毎日杯を勝っているので、全く問題ない」。それどころか「3000メートルでも大丈夫です」と菊花賞へも手応え十分だ。重賞ウィナーの威厳を示し、胸を張ってともに3冠最終戦に臨む。(水納 愛美)