美浦トレセンの新坂路竣工式&内覧会から一夜明けた21日、試走会が行われた。現役競走馬8頭に、小島師、北村宏、上野、武藤と調教助手4人が騎乗。新コースを一斉に駆け上がり、高低差が33メートル(旧坂路比プラス15メートル)となった走路をチェックした。
管理馬の
ムーンフォレスト(3歳未出走)に騎乗した小島師は「今までと景色は違えど、(安全性に関しては)8人とも“特に問題はない”と。下がすごく良かったので、体感よりも時計は速くなりました」と真っさらなチップを駆け上がった感触を伝えた。
栗東坂路での騎乗経験も豊富な師は「高低差は同じになったが、栗東は幅員が狭く、カーブから直線が長い。新坂路は幅員が広くてゴールまでが短い。この施設をどう使っていくか」と効果的な利用方法を思案しつつ、「今までよりもいいモノができたのは間違いない。最初はみんな手探りだろうが、調教の選択肢が増えるのはいい」と美浦トレセンの活性化に期待を寄せた。(デイリースポーツ・松浦孝司)