凱旋門賞・仏G1(10月1日、パリロンシャン競馬場)
凱旋門賞・仏G1(10月1日、パリロンシャン競馬場)のゲート番が28日、抽選で決定。唯一の日本馬
スルーセブンシーズは5番ゲート、ハーツクライ産駒で英セントレジャーを勝利した
コンティニュアスは7番ゲート、仏ダービーを含めてデビュー5連勝中の
エースインパクトは8番ゲートとなった。2番ゲートに決まった
フィードザフレーム陣営を海外競馬に詳しいフリーライター土屋真光氏が直撃。タフな馬場に絶対の自信を見せた。
「前走は“さびて”たね」。2着だった前走のニエル賞(9月10日、パリロンシャン・2400メートル)について、バリー師はオンライン会見でさばさばと答えた。現地27日朝、レゼルヴォワ調教場での
フィードザフレームの追い切りを見ながら、その真意を尋ねた。
「春は間隔を詰めて使っていたので、(7月の)パリ大賞を勝った後に4週間休養しました。前走は本番を見据えて仕上がり途上は承知の上でした。また、レース当日も含めて、あの時期はとにかく異常に暑かったので、調整の段階から無理をさせませんでしたし、硬い馬場も合いませんでした。敗因はいくらでもありますので、そこに悲観はしていません」
凱旋門賞と同じパリロンシャン競馬場でパリ大賞・G1を含む4戦3勝、2着1回。3勝は稍重、重馬場で、タフな状態でより力を発揮してきた。余念なく天候や馬場状態をチェックした同師は「今朝の段階でそれなりに水を含んでいると聞いています。このままソフトな馬場を期待します」と自信を見せた。
似た脚質の
エースインパクトには、仏ダービーで後ろからかわされたが、「パリロンシャンの2400メートルの経験ではこちらにアドバンテージがあります。特に向こう正面の坂の経験は大きな違いがあります。渋った馬場ではあれが最後に効いてくるんですよ。父
キングマン、母の父モンジューという血統面もプラスです」。
僚馬と並走して霧の中から現れると、我々の前に差し掛かるところで、馬なりで前に出る。その力強い走りに、「
パーフェクト、
トレビアン」と指揮官は口元を緩ませた。(土屋 真光)