東京盃をドンフランキーで制し、ガッツポーズをする池添
「東京盃・Jpn2」(4日、大井)
降りしきる雨の中、単勝1・4倍のダントツ人気に応え、唯一の4歳馬
ドンフランキーがレコードタイムでダート重賞2勝目を挙げ「JBCス
プリント・Jpn1」(11月3日・大井)への優先出走権をゲットした。2着には外から伸びた2番人気の8歳馬
リュウノユキナ、3着は4角でいったん先頭に立った6番人気の
ジャスティンだった。
588キロの巨体を揺らせながら、
ドンフランキーが水しぶきをあげて4コーナーを回ってくる。内から
ジャスティンが馬なりのまま先頭に立ったが、慌てることはなかった。ラスト300メートル過ぎで先頭を奪うと、最後は外から伸びてきた
リュウノユキナを1馬身封じ込め、1分10秒0でV。12年ぶり(2011年JBCス
プリント=スーニ・1分10秒1)にレコードを更新した。
前走のクラスターCは
リメイクの2着に敗れたが、前々走のプロキオンSに次いでダート重賞は3戦2勝。池添は「外枠で先に行くには厳しかったけど、いい
スピードを見せてくれました。外から脚音は聞こえてたけど、踏ん張ってくれと思いながら追いました」とホッとした表情。自身はジャパンダートダービー2着(06、20年)はあったが、大井での
グレードレースは初V。「また勝ちたい競馬場ですね」とうれしそうにした。
斎藤崇師も大井の重賞初V。「厳しい展開になったけど、最後は力強く抜け出してくれて良かった」と愛馬の頑張りをたたえた。本番へ向けて楽しみな新星登場となったが「暑い夏に連続して使ったので、年内は休ませます。もっと大きくなるかは分かりませんが、最高体重を目指して頑張ります」と、最後はジョーク混じりに喜びを表した。