美浦Wの3頭併せで豪快に最先着を決めたソングライン(右)=撮影・園田高夫
「毎日王冠・G2」(8日、東京)
G1連勝中の
ソングラインが4日、復帰戦に向けて好調をアピールした。美浦Wで3頭併せを行い、シャープに伸びて最先着。V発進で米国遠征に弾みをつけるか。2年前の覇者
シュネルマイスターも美浦Wで併せ馬を行い、力強く伸びて1馬身先着。秋初戦で同世代のラ
イバル撃破といく。
スピード感がまるで違った。
ソングラインは美浦Wの3頭併せで中を割り、直線半ばでゆうゆう抜け出した。先行した
チュウワスプリング、追走した
ヴァンナチュール(ともに3歳1勝クラス)も攻め馬は割と動くタイプだが、6F84秒5-37秒7-11秒0で貫禄の最先着。ラストは前半身をしっかりと沈め、肩の引き出し幅を広げて加速は滑らかだ。
騎乗した戸崎圭の手に残った感触もすこぶるいい。「結構いい状態だね。春のG1・2連勝よりいい。ガラッとは変わっていないけれど、確実に精神的にも動きも良くなっている」と手応えは十分だ。
林師のプランとしては、春の連勝をなぞるイメージ。「今週も戸崎(圭)さんに乗っていただいて、ヴィクトリアMと同じような感じでやっていただきました。同じように、順調に来られたと思います。今回もしっかり力を出せる状態で、また、次もあるので」。BCマイル・G1(11月4日・米サンタ
アニタパーク)に向けた始動戦だが、叩き台以上の状態で臨めそうだ。
1800メートルは未経験であるものの、師は「距離は意識せず、いい競馬をして、さらにその先良くなるという構えです」と平常心で臨む。戸崎圭も「やってみないと分からないが、今の感触なら問題ない。もともと乗りやすく、集中力が上がってきた」と不安視していない。大目標は先だが、復帰戦でもしっかり力を出し切る。陣営はまずそこに一丸だ。