競馬新聞「馬サブロー」のPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
7日のサウジアラビアRCは
ゴンバデカーブース(牡、美浦・堀)がしんがり追走からメンバー最速の上がり3Fを駆使して2馬身差の快勝。新種牡馬
ブリックスアンドモルタルに重賞タイトルをプレゼントした。
一方、同レースには関西馬が2頭が出走。
レーヴジーニアル(牡、松永幹)は逃げて4着。師は「重賞でもいい
スピードと粘りを見せてくれました。上位馬は強かったと思います。そのなかでよく頑張ってくれました」と頑張りをたたえた。今後は放牧で成長を促し、次走は未定。
エコロマーズ(牡、牧浦)は後方追走から直線でしぶとく脚を伸ばして5着。師は「上がり勝負の流れになりましたからね。コーナーが4つの舞台で、もう少し距離を延ばした方がレースはしやすいと思います」と振り返った。今後はいったん放牧へ。次走は未定だが、芝の中距離戦を視野に入れている。
15日の京都5R新馬(芝1800m)には
オジュウチョウサンの半妹
スターチョウサン(牝、美浦・小島、父
ブリックスアンドモルタル、母シャドウシルエット)が出走する。6日に栗東へ入厩。12日には坂路で武豊Jを背に秋華賞に出走する僚馬
キタウイングと併せ馬を行い、4F53秒8-13秒2をマーク。重賞2勝馬に食らいつき、最後までしっかりとした脚取りで駆け抜けた。
鞍上は「まずまず乗り味は良かったしフットワークも悪くない。息の入りも良かった。でも、まだ非力な感じだね」とやや慎重な評価だったが、「障害練習をしたら良くなりそう」とコメント。自身が騎乗して3戦2勝、18年有馬記念では見せ場十分の9着に頑張った兄にイメージを重ねていた。
次週の注目新馬は、21日の京都芝1400m(牝馬限定)を予定する
ストレイトアスク(牝、藤原、父
ロードカナロア、母ストレイトガール)。1週前の12日は藤岡佑Jを背に栗東CWで僚馬
メイショウフウドウ(2歳新馬)と併せ馬。長めからしっかりと負荷をかけて、6F85秒6-37秒4-11秒7のタイムで約2馬身半先着した。
田代助手は「やるごとに素軽くなり、反応が良くなっている。小柄(推定馬体重430キロ)だけど、バネがあってとてもいい走りをする」と高評価。母は同厩舎でヴィクトリアM連覇&スプリンターズSを勝った名牝で、初戦から楽しみだ。(馬サブロー栗東支局・塩手智彦)