地方交流の2歳重賞「第69回平和賞」が25日、船橋競馬場で行われ、道営所属の1番人気カプセルが逃げ切り重賞初制覇。同馬にはJpn1「第74回全日本2歳優駿」(12月13日、川崎)への優先出走権が与えられた。

　逃げたカプセルは3角からステッキが入りっ放し。見た目は最悪の手応え。逆に手綱を持ったままのコルベットが4角からスッと外に馬体を併せる。直線、一瞬前に出られたが、そこからは手綱が絞られて巻き返し。再び右ステッキの連打。これがキャリアの差か、能力の差なのか。ステッキが入るごとに突き放し、最後は外から追い込んだキタノヒーローを3/4馬身抑えたところがゴールだった。

　「スタートも悪くなかったし、自分のリズムを守った乗り方をしたら逃げる形に。直線も物見をしていた。前に出られたが必死に追ったら応えてくれた。勝てて良かった」と振り返ったのは代打騎乗の笹川。田中淳師は「北海道でも(直線で競り合う)同じ形になったレースがあって簡単に止まらないとは思っていた。マイルくらいが一番合っていそう。次は権利を獲ったレースになると思う」。11日の鎌倉記念で権利を獲ったサントノーレとの2頭出しでJpn1のタイトル奪取を狙う。

　◆カプセル　父マジェスティックウォリアー　母フライトオブスワン(母の父フレンチデピュティ)　牡2歳　北海道・田中淳司厩舎　馬主・山口裕介氏　生産者・北海道浦河町の谷口牧場　戦績7戦3勝(南関東1戦1勝)　総獲得賞金2090万円。