【朝日杯FS】ナムラフッカー クロスで引き出された心肺機能の高さ G1の舞台で大駆けムード漂う

2023年12月12日 06:00

 ナムラフッカー5代血統表

 「朝日杯FS・G1」(17日、阪神)

 9月16日。阪神3Rで7番人気のナムラフッカーが快勝し、単勝馬券は何と105・5倍。レース後、馬柱を凝視すると…母ナムラライラに見覚えが。かつて栗東の福島厩舎で母を担当していた房野助手(現・杉山晴厩舎)に連絡すると「ちょうど小倉で会った時に顔をなでてきました。うれしいもんですね」と喜んでいた。

 まだフォームが固まっておらず、母に比べて荒々しい走りに思えたが、そのあたりは父スワーヴリチャードが色濃く出たか。ただ、血統表を眺めると、意図的に攻めたクロスを狙ったフシがうかがえる。オーナーサイドの狙い通り、クロスによって心肺機能の高さが引き出された印象だ。

 3代母アイリッシュピースは未出走ながらも、05年有馬記念&06年ドバイシーマクラシックを制したハーツクライの全姉。つまり、同馬はサンデーサイレンス&アイリッシュダンスの血を引く姉弟の2×3濃厚クロスが特徴的だ。加えて、母父ルーラーシップの母はエアグルーヴであり、トニービン4×4×5クロスも兼備。これも活性化の要因だろう。

 前走のデイリー杯2歳Sは3着ながらも、上がり3Fはメンバー最速。この時期に差す競馬ができたのは収穫だ。G1の舞台でも、大駆けムードが漂う。(デイリースポーツ・松浦孝司)

新着ニュース

ニュースを探す

ご意見・ご要望

本サービスはより高機能なサービスの提供なども検討しております。お気づきの点がございましたらお気軽に下記フォームよりご意見をお願いいたします。

  • ご意見をご記入ください。

頂いたご意見には必ずスタッフが目を通します。個々のご意見に回答できかねますことを予めご了承ください。
また、連続して複数送信されると、受付できないことがあります。予めご了承ください。